ドヴェージェフ首相は、次のように指摘した―
「深刻な経済的挑戦を今も我々は受けており、国際貿易や投資活動の指標は低下し続け、通貨のボラティリティが高まっている。とにかく多くの通貨が、エネルギーや原材料の国際価格の大変激しい変動と結合して、ひどく上がったり下がったりしている。
状況は、形成された国際的な貿易関係の構造を拡大し、世界の経済関係の分裂を誘発ようとの試みによって、さらに複雑なものになろうとしている。分裂とは、あらゆる種のパートナーシップを含めた所謂排他的関係の創設を通じた世界経済の断片化である。
その際、ロシアは、そうした種類の国際的合同に反対してはいないが、経済領域においては統一した行動ルールが必要不可欠だと考えている。
ここで直接強調したいのは、次の点だ。ロシアは、環太平洋パートナーシップ(TPP)やその他のタイプのパートナーシップに反対してはいないが、我々は、世界貿易に何が今後起きるのか、WTO(世界貿易機関)の運命がどうなるのか、我々皆が、どこへ向かって進んでゆくのか、統一的で総合的な調整ルールはどこにあるのかを知りたいと考えている、という点だ。この事は、我々が、予測可能な世界に住むために、また、この世界に経済領域での統一的な行動ルールが存在するようにするために、極めて重要である。」