独内務省の発表では2015年初めから11月末までに難民申請を行った移民で強制送還されたケースは1万8千件に及んでいる。バイエルン地方では過去11ヶ月で3600人の移民が強制送還された。バイエルン地方の昨年の難民の強制送還者数は1000人強。フランクフルトのあるヘッセン州も昨年同時期比でほぼ2倍の2300人を強制送還している。
ドイツの中でも唯一、昨年に比べて強制送還者数が減少したのはチューリンゲンで、今年11ヶ月における強制送還者数は152人にとどまった。
シュピーゲル誌は、強制送還はドイツに流入する難民の数が増えたことに関連した措置と強調。同誌の発表した数値では過去1年でドイツに流入した難民数はすでに100万人を越えている。
これまでの報道では、メルケル独首相は同国に入国する難民の数を「著しく削減する」ことを約束している。