モスクワ時間で8時39分(日本時間で14時39分)、ブレント石油の2月先物取引価格は0.92%値上がりし、1バレル36ドル56セントに、WTI石油の2月先物取引価格も0.68%アップの1バレル35ドル5セントの値をつけた。ブレント石油値は前日21日、2004年7月以来、最低の1バレル36ドル20セントまで下落していたばかり。
多少の修正が行なわれたにもかかわらず、石油価格は11年ぶりの最低ラインに留まっている。市場に圧力を加え続けているのは一連のファクター。その筆頭がOPECの12月4日の決定。OPECは石油の低価格や市場の余剰石油にもかかわらず、石油の採掘割当量は変更しない決定を採った。価格のネガティブな動きには国際エネルギー機関のレポートも影響を及ぼしている。国際エネルギー機関は、2015年の市場の石油需要を日量180万バレル、2016年は日量120万バレルと予測したほか、国際石油市場の余剰は2016年末までキープされると指摘している。
このほか、米議会のリーダーらは非精製原油の輸出禁止を解除する国庫計画について合意に達している。米国の石油輸出禁止が解かれた場合、石油市場の供給量は著しく拡大する。