記事では、プーチン氏は巨大な国を治める立場にありながら高い自己評価を有しており、一方のエルドアン氏はシリアがかつてのオスマン帝国の一部であったことを忘れることができないため、これが露土を冷戦に至らせ、ロシアとイランの関係を強化させていると指摘されている。
ジャパンタイムズ紙は、現在の緊張関係がこの2国だけに及ぶのであれば妥協も模索の余地はあったものの、シリア紛争にロシアもトルコもある程度関わっている以上、これが「ポストモダン戦争」を緊張化させており、これに「ダーイシュ(IS、イスラム国)」という世界的脅威が加わっていると指摘。
状況を一層複雑化させているのはオバマ米大統領の「自制」も同様で、複数の専門家らはオバマ氏は中東問題の解決をロシアに押し付けたとの見方を示している。そうしたオバマ氏とは異なり、プーチン氏は「ポストモダン戦争」の挑戦を受けて立つ気構えであり、自国の権威復活のために「自分の条件のもとで」対テロ闘争を行なう構えだ。
ジャパンタイムズ紙は、エルドアン氏、プーチン氏は時間の経過とともに露土紛争に終止符を打ち、理性的な行動を開始し、実際のグローバル脅威を前に結束するだろうとの見方を示している。