ロシア対外経済銀行の子会社であるロシア輸出信用保険・融資機関は、商業的及び政治的リスクから輸出・投資契約を守る保険を提供する。なおイランにおいて同機関は、イラン輸出投資保証機関と協力する。
チュパノフ代表は、次のように指摘した―
「我々とイラン側は、リスク交換で合意した。もし我々にイラン国内でのプロジェクトがある場合、彼らは、我々にその補償を与える。一方彼らにロシア国内でのプロジェクトがある場合は、その逆になる。我々は今、彼らとの間で、そうした方法のテストを始める。今のところは、1千万から2千万ドルの少額取引から始めるつもりだ。」
ロシアとイランは、両国間の貿易取引額を現在の17億ドルから100億ドルに増やしたい考えだ。貿易拡大にとって最大の障害となっているのは、制裁が残っている事から、米国ドルあるいはユーロでイランの銀行と決済ができない事である。
チュパノフ代表は「イランとの決済の制限を回避する方法の一つは、第三国の銀行を通さずできる国の通貨での取引の額を増やす事だ、」と指摘している。