Danoneが閉鎖を決めた主な理由は、工場設備の老朽化、低い採算性、売り上げの落ち込みの3点である。新聞「イズヴェスチヤ」の報道によれば「これらすべてが、新しい質的基準を維持するための今後の投資を不可能にしている」との事だ。
新聞取材に対しDanoneの代表者は「トムスク乳業コンビナートの再編は、ケメロヴォ及びクラスノヤルスク工場の生産設備の集約化につながるだろう。またチェボクサルィ市乳製品工場の生産設備は、サマーラやサラトフ、そしてカザンの工場に移される」と伝えた。
なお失業する工場労働者に関して言えば、Danoneは彼らに、現行の労働法によって決められた額より「かなり高い」補償金の支払いを約束した。
新聞「イズヴェスチヤ」は「昨年すでにDanoneが、ロシア国内のいくつかの工場を閉鎖した事」に注意を促している。
Danoneグループは、同社のデータによれば、ロシア最大の乳製品メーカーであり、ロシア各地に20余りの工場を持っている。