1976年から今までにロシアの平均気温は10年毎に0.42度上昇。この数値は地球上の他の地域よりも2.5倍大きい。同じ数値をロシア天然資源環境省のセルゲイ・ドンスコイ大臣も挙げている。
「ロシアでは温暖化がより急速に進んでいる。地球の他の地域では温暖化の進行速度はロシアより緩慢だ。国のこれからの発展、経済を考えた場合、特にこれは重大だ。」
「インターナショナル・ビジネス・タイムズ」紙によれば、ロシア政府は12月25日より、異常高温がエネルギーインフラに与えかねない悪影響についてのレポートを発表した。モスクワでも先週は毎日にように冬の異常高温の記録が更新され続けた。12月24日、モスクワの気温は8.5度に達している。異常高温でスケートリンクなど冬用の娯楽施設の多くが閉鎖を余儀なくされている。
先のパリ気候サミットでプーチン大統領は温室効果ガスの放出量削減について発言している。
「ロシアは地球温暖化防止のための共同尽力に貢献し続ける。2030年までに1990年の基本レベルに比べ、温室効果ガスの放出量を70%にまで削減する構えだ。」