ブラウン氏の意見を、以下まとめてご紹介したい。
「東方経済フォーラムのスタートは、ロシアに、極東シベリア地域の潜在力を示し、ビジネス、テクノロジー、インフラそしてエネルギーといった領域へ、外国からの投資を引き入れるためのフィールドを与えた。
この事は、極東とアジア太平洋地域の間の一層密接な関係構築をもたらし、今やロシアと欧米の関係に『亀裂』が入った後、貿易の多元化を促している。
ここで最も重要な領域は、エネルギーであり、特にガスパイプライン「シベリアの力」が注目される。
2015年9月に結ばれた中国との新しい合意によれば、極東のガスの供給量は、年250億立方メートルから380億立方キロメートルに増える。さらに北極圏ではガスプロジェクトの発展が計画されている。また中国との間には、原子力エネルギー分野での協力もある。
日本とのコンタクトについて言えば、『サハリン1』や『サハリン2』プロジェクトの枠内での石油ガス開発が進んでおり、日本への石油の輸出は、今年、記録的な数字なるはずだ。」