聯合通信によれば、司令官は月曜、マリドおよびウドの両島の海兵隊部隊を訪れた。両島は「北方境界線」上にあり、北朝鮮はこの境界線を認めていない。
司令官は「前線で最も複雑なポイントに勤務していることを誇りに思え」と兵士らを激励し、「海兵隊の士気を高め、最高度の臨戦態勢を維持するように」と命じた。
南北の軍事境界線は陸上では定まっているが、黄海には両者の合意する境界線がない。1950-53年の朝鮮戦争中の境界線制定作業では、海まで「手が回らなかった」。海上の境界線はのちに、朝鮮半島で国連の旗のもと戦った米国が、一方的に引いた。北朝鮮はこれを否認、独自の線引きを行い、今度は韓国がこれを否認した。結果、当該海域は、朝鮮半島周辺水域で最も危険な地帯となった。
この海域で2010年11月23日、この半世紀で最大の軍事的紛争があった。韓国の軍事演習で海に砲弾が発射されたことへの対抗措置として、北朝鮮が直接ヨンピョンドを砲撃、韓国兵士2人が死亡、17人が負傷した。