ソ連アニメ同盟」が「霧の中のハリネズミ」を発表したのは1975年。アニメのモチーフとなったのは作家セルゲイ・コズロフの作品。独特の雰囲気と特殊効果を出すため、ユーリー・ノルシュテイン監督とカメラマンのアレクサンドル・ジュコフスキーが使った手法はコンピューター・アニメ時代にはあまりにもナイーブととられかねないものだった。
ところが作品は傑作に仕上がり、2003年、あらゆる時代、民族にとって最良のアニメーションとしての賞を受賞する。
ハリネズミを描いたのは、この映画で全部の絵を担当し、ノルシュテイン夫人でもあるフランチェスカ・ヤルブソヴァ。曲はノルシュテイン監督のスケッチにあわせてミハイル・メエロヴィチによってほぼ1コマずつ書き上げられた。作曲と6分間の録音に2ヶ月が要された。
アニメーションの吹き替えは名俳優らが担当。アレクセイ・バターノフ(ナレーション)、マリヤ・ヴィノグラードヴァ(ハリネズミ)、ヴャチェスラフ・ネヴィンヌィ(こぐま)。\
アニメーション映画「霧の中のハリネズミ」はどうやってできたか、インフォグラフィック、MIA「ロシア・セヴォードニャ」制作。