昨年12月13日実施された地方選挙で、政治ブロック「コルシカのために」が勝利し、コルシカ島の行政権力機関は、穏健な民族主義的路線を取る勢力に移った。この政治運動体は、自治の拡大を主張し、フランス東京に対しそれを求めている。また彼らは、コルシカの言葉をフランスの公用語として認めるよう求めるほか、税制上の特別措置が講じられ、政治犯の恩赦がなされるよう要求している。
コルシカの多くの住民は、例えばコルシカ人は、フランス本土の人達より、仕事場での昇進がはるかに遅いなど、フランス中央政府が多くの領域で自分達を差別していると強い不満を持っている事から、将来的に、住民投票をすべきだとの考えが広がっている。
一方フランス人自身の三分の一も、コルシカの分離を望んでいる事を付け加えておかなければならない。そうした人々は、コルシカでの犯罪発生率が、西ヨーロッパで最も高い水準にあることを、その理由として挙げている。