軍部の消息筋によれば、北朝鮮側からの攻撃にそなえ、新たなシェルターの建設も発表されている。
現地時間で正午、韓国軍は軍事境界線沿いに設置されている対北プロパガンダ放送の拡声器のスイッチを入れた。このスイッチは8月以来切られた状態にあったが、1月6日、北朝鮮が核実験を行ったことへの報復措置として韓国は放送を再開した。
韓国は北朝鮮の金正恩指導者の誕生日に合わせ、反北プロパガンダ放送を再開している。韓国のYTN放送の報道では、韓国は北朝鮮が「扇動」を行うものと構えている。
拡声器によるプロパガンダ放送は日中は10キロ圏内で、夜間は24キロ圏内で聞こえるため、内容は境界線から4キロ圏内にいる朝鮮人民軍の兵士のみならず、付近の住民にも聞こえる。
北朝鮮は、モスクワ時間で6日午前4時30分に初の水爆実験を実施したと発表した。北朝鮮は以前、水爆保有を示唆していた。韓国や日本をはじめとした近隣諸国は、世界に対して注意を喚起し、対北朝鮮追加制裁などの措置を取ると強調した。
なお、水爆実験が成功したと発表した北朝鮮側は、米国から自国を守るために核兵器の開発を始めたと指摘し、北朝鮮の主権が侵害されない限り、核兵器を先に使用することはないと説明した。
北朝鮮は、2005年に自ら核保有国であることを発表した。北朝鮮は2006年、2009年、2013年に地下核実験を実施し、国際社会から強い抗議を呼んだ。
国連安保理は北朝鮮による核実験を受け、北朝鮮に対して核分野における活動の停止を求める一連の決議を採択した。決議第1718号および第1874号では、制裁の他に、北朝鮮に核実験や弾道ミサイルの発射を実施しないことや、朝鮮半島の非核化に関する協議への復帰も要求されている。