「報道によれば、秒速30mの風が吹き、気温はマイナス30度だった。これが組み合わさると、体感はマイナス50度だった。寒気で肺が火傷し、血が凍ったのだ」と同氏。
10日、ジャートロフ峠の向こうでツーリストらが50歳年配の男性の遺体を発見していたことが分かった。のち、男性の属していた旅行社グループとの連絡が途切れていたことが判明。予定では、ツーリストらは17日に帰るはずだった。発見現場に救助隊が向かおうとしているが、現時点では天候のため果たせないでいる。
北ウラルに属するこの峠でソ連時代の1959年、イーゴリ・ジャートロフをリーダーとするスキーツーリスト・グループの9人が死亡した。原因は今もって不明。峠にはのち、ジャートロフの名が付けられた。