ディカプリオ氏の話では、2010年にニューヨークからモスクワへの飛行中に自分は危うく死にかけた。飛行機のエンジンが故障して動かなくなってしまったというのだ。
「たぶん、エンジンが故障したのを目撃したのは僕だけだったんじゃないかな。これはもう死んでいて天国に来たんじゃないかとさえ思ったよ。だって周りはみんな黙りこくっているんだもの。僕は声を振り絞って叫んだよ。『いったい何が起きたんだ?』って。」
飛行機に搭乗していたほぼ全員がロシア人だったということは注目に値する。客室添乗員は全く冷静に「ちょっとした問題が起きました」と伝えたが、ロシア人の一人がその「ちょっとした」ことに関心を抱いた。ディカプリオ氏はその時の乗客を真似をしながら、ロシア語訛りでこう始めた。
「エンジンが故障したと聞かされて、そのロシア人はたずねたね。『で、全部でいくつエンジンはついてるんだ?』『二基です』と添乗員は答えた。『それで今は?』『一基です』だって!」