シェールガス開発事業が損失を出すようになった最たる原因は石油ガス価格の下落。吉田経理部長は、石油ガス価格の暴落は予想をはるかに超えたものだったと語る。専門家らの試算では、シェールガスの採掘21世紀後半を過ぎなければ世界中で始まらず、しかも1バレル60-80ドル台でなければ合目的性はない。
シェールガス開発事業の損失については2014年の段階ですでに明らかになっていた。これに関し、ロシア石油大手「ロスネフチ」のセチン会長も2015年11月6日に東京での露日エネルギー協力に関する会議で演説したなかで、日本企業が世界の果てで行われている損失を招くプロジェクトに参加し続ける一方で、利益が上がるロシアのプロジェクトへの参加がなかなか決められないという事実に驚きを示している。
東京ガスは米国最大のシェールガス田であるテキサス州バーネット堆積盆での開発事業に参加している。2013年、東京ガスは在米の子会社を通じ、事業の25%の株(4億8500万ドル相当)を取得している。