今週、円は対ドルレートは記録的高値をつけた。これは過去1ヶ月で3度目。ユーロの対ドルレートは基本通貨16のうち11に対して高値をつけた。
米国経済の成長率と米国以外の世界との通貨政策の食い違いは、米国経済が中国経済の鈍化およびその他の諸国の経済の一定しない復興の影響から完全に逃れることは出来ない兆候が現れ始めたことを背景に、縮小した。これらすべてがドルに影響し、日本とEUの中央銀行のもくろむ自国通貨レートの引き下げ計画が破綻する可能性がでてきた。
1ドル115円、1ドル1.15ユーロまで上がるとすれば、こういう事態の背景には貨幣信用刺激政策の再開が考えられる。
ブルームバーグはステート・ストリート・グローバル・マーケッツ証券株式会社マクロ経済戦略課のリ・フェリッジ課長の見解を引用。「通貨戦争は依然として顕在で大手を振っている。ドルが弱体化すれば、欧州中央銀行も日銀もゲームにリターンするだろう。」