英外務省、新たな対露制裁の発動に異議

© REUTERS / Luke MacGregor英外務省、新たな対露制裁の発動に異議
英外務省、新たな対露制裁の発動に異議 - Sputnik 日本
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リトヴィネンコ元露連邦保安庁職員の死亡事件の司法捜査で、同氏の死にはロシアが関与しているとの判決が下されたとしても、英国外務省はキャメロン首相に対し、新たな対露制裁を行わないよう呼びかけている。19日、英「ガーディアン」紙が報じた。

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ロシアに対する追加制裁を呼びかけているのは自由民主党もその一派であることから、「ガーディアン」紙は、新制裁を採択させようとキャメロン首相にはかなり強力な政治的圧力がかかるだろうと書いている。「ガーディアン」紙は、こうした状況になった場合、「英外務省は全体に及ぶような制裁は回避するよう全力を尽くすだろう」とし、その理由としてロシア指導部との協力は「『ダーイシュ(IS、イスラム国)』に対抗する統一戦線の創設には絶対不可欠」との考察を表している。「ガーディアン」紙は、これについての報告書は19日にもキャメロン首相に提出される可能性があると指摘している。

連邦保安庁の元将校だったリトヴィネンコ氏は2000年、英国へ逃亡し、2006年11月、英国籍を取得した直後に死去。リトヴィネンコ氏は元同僚のアンドレイ・ルゴヴォイ氏、ドミトリー・コフトゥン氏とロンドンのホテル「ミレニアム」で会った後、不調を訴えた。リトヴィネンコ氏の死後、英健康保護庁は同氏の体内から放射性物質のポロニウム210が大量に検出されたことを明らかにしたことから、ルゴヴォイ、コフトンの両者はリトヴィネンコ氏殺害事件の容疑者として捜査対象となった。二人は事件は政治的に動機付けされたものとして、容疑を否認している。

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