「サウジアラビアの全人口(2800万)のうち、全労働力の3分の1が移民である。70%が30歳以下であり、この中の30%が無職だ。つまり、同国には大勢の無職の若者がおり、容易にリクルートの対象になり得る」
統治者たる王家への不満も強まっている。原油価格の下落により国家歳入が減少しているためだ。
「ダーイシュの資金は底をつきかけ、ダーイシュは国際社会から圧力を受けているのかも知れないが、この組織のメンバーがある瞬間に消滅してしまうなんてことにはならない。ダーイシュは多くの外国人傭兵を抱えている。つまり、特定の場所への結びつきというものは極めて薄く、簡単に移動できる。移動先として最有力は、サウジアラビアだ」とナショナル・インタレスト誌。