事件は2014年5月17日、コロラド州北東部の射出器で、大陸間弾道ミサイル「ミニットマン」のテクニカル・サービス中に起こった。
空軍第90ミサイル部隊第320ミサイル中隊に属する3人の兵士が誤ってミサイルを「休眠状態」にしてしまった。
米空軍によれば、人員の「熟練度が必要程度に達していなかった」ことが理由だという。
ミサイルは射出器から出され、修理には180万ドルがかかったという。
類似の事態はこれまでにもあった。2014年1月、核ミサイル発射装置に関する知識を問うテストで、将官らがカンニングをしていた事実が広く知れ渡った。同月、ミサイル発射を担当する空軍将官2名が、麻薬の不法所持の容疑で捜査を受けた。さらにさかのぼると2013年10月、空軍の将官4名が、核弾頭を搭載したミサイルの地下発射ポイントに通じるドアを開けたままで眠ったとして行政罰を受けた。