この発見について述べられた論文は、arXivの特別ポータルサイトに載せられた。この宇宙システムは、日本と中国、そしてオーストラリアにある3つの天文台での観測のおかげで見つかったものだ。
論文の執筆者らは、今回発見された物は新しい宇宙システムだと主張している。その中心をなすのは、地球から260光年離れた恒星HD 47366で、この星は、太陽のおよそ2倍ある巨大な赤い星だ。学者らは、この星の年齢を160万年と見ている。
この恒星の回りを、2つの巨大な惑星が回っている。それらの質量は、それぞれ木星の1,75 、そして1,86倍だ。学者らは、このガス状の巨大惑星は、1年及び2年の周期で回っていると見ている。しかし天文学者らは、それらが描く軌道に驚きを隠せないでいる。これまでの宇宙学では、予想のつかない動きをするからだ。現代我々が持っている知識に照らせば、その軌道は、不安定であり、長く続くものではない。しかし、あらゆることから判断して、このシステムは、そうした形で、理論的計算に基づいたものより、はるか昔から存在してきたと思われる。
学者らは、このシステムがどのように生じたのか、今のところ説明できていない。