この提案は、OPECのバドリ事務局長によって、現在ロンドンで行われている会議の中で行われたもの。
ロンドンの「テレグラフ」紙は「厳しい時代には厳しい策が求められる」とのバドリ事務局長の発言を引用して報じた。
OPECとロシアの行動を緊密に調整する問題はかなり前から持ちあがっていた。ただし原油価格が高かったうちはOPECはロシアとの行動調整にさしたる必要性を感じていなかった。ロシアにとってもOPECとの合意の枠内で進んで制限を行わねばならない理由もなかった。ところが現在、深刻な状況が形成されたことで、産油国全体に自制した働きかけが要されている。専門家らの見解では、ダンピングを行うことは利益につながらないため、産油国らは市場への月ごとの原油供給量を記した法的義務を要する合意を締結することができる。
制裁の対象国となっているロシアにとっては、国際舞台におけるパートナーの数を増やす手段にもなるため、この提案は一層有利。ウィーンにあるOPEC本部は、代表団がロンドンから帰るまでの期間は事務局長の声明へのコメントを拒否している。