元米空軍兵のスキップ・ホルム氏がパイロットを務め、鹿児島県鹿屋(かのや)市にある海上自衛隊基地で、短時間の飛行を行った。
所有者である実業家の石塚政秀さんは、若い人やお年寄りに零戦のことを知ってほしい、と話している。
機体は1970年代にパプアニューギニアで見つかり、修復したもの。石塚さんの手に渡る以前には、米国映画「パールハーバー」の撮影や、航空ショーに参加していた。石塚さんは昨年9月に同機を購入、日本に持ち帰った。
零戦は太平洋戦争を代表する戦闘機である。1942年初頭までは連合国軍の戦闘機に性能面で優越していた。1940年から45年までに1万939機が製造され、戦争末期には神風特攻に使われた。今回飛行が行われた鹿屋の飛行場からも出撃を行っている。