ここ数年米国のフロリダ州に住んでいるモー・ハイルン氏は2013年12月に逮捕された。捜査により、モー氏が家畜の飼育や複合飼料製造、農産品栽培を担う中国企業「北京ダベイノン・テクノロジー公司」国際発展部の部長であったことが分かった。氏は中国企業「キングス・ノーワー・シード」との謀議に参加し、トウモロコシ畑から種を盗み出すために、アイオワ州に渡った。中国に送られたサンプルをもとに、種の遺伝子コードに関する情報が取得され、再生産がなされる計画だった。
男性はこのような方法で米国企業「ドゥポン・パイオニア」および「モンサント」より、企業秘密とされる情報を盗み出そうとしたことを自白した。ほかに中国人5人が手配されているが、彼らは既に米国を後にしていた。
モー氏は自白によって、司法取引を行なった。検察は禁固5年をこえる厳罰を科さないことに同意している。取引がなければ、禁固は10年になるところだった。判決はまだなされていない。APが伝えた。
「ドゥポン・パイオニア」職員はモー氏がトウモロコシ畑から身を隠した際に男性を発見。FBIに通報した。FBIはのち、同氏の車に探知機を設置、電話盗聴を開始した。