地球の磁極は毎年数十キロ移動するが、時には交代することもあるという。この5億年の間これは100万年に2回から4回のペースで起こっている。地質学の研究はこうした磁極の交代の歴史を浮かび上がらせるものだ。
地質学者らが南ウラルの様々な年代からなる断層を調べたところ、5億5000万年前には北磁極と南磁極は100万年毎に20回から30回交代していることがわかった。
磁極の交代は1回につき数千年単位で続くこともある。この際に磁極が本来果たしている宇宙線から地球を守る働きが非常に弱まることから、地球の表面への照射レベルが著しく上がることもある。研究者らの見解ではカンブリア爆発はこれが主な原因となって引き起こされた。