ISSでは、火星の表面と同じ環境の中で2種類の細菌(Cryptomyces antarcticusとCryptomyces menteri)を繁殖させる実験が行われ、菌は新しい環境に適応しただけでなく、成長し、繁殖するとの結論に達した。
2種類の細菌は、船外の研究用特別カプセルの中に置かれていた。
カプセル中は、火星の表面と全く同じである、二酸化炭素95パーセント、アルゴン1・6パーセント、酸素0.15パーセント、窒素2.7パーセントに保たれた。
実験の結果、細菌の60パーセントには全く変化がなかったが、約10パーセントの細菌が成長し、新たな群体を形成できることが分かった。RT(ロシアトゥデイ)英語サイトが報じた。
この2種類の細菌(Cryptomyces antarcticusと Cryptomyces menteri)は、地球上で最も寒さの厳しい場所の一つである、南極のマクマードドライバレーに生息している。マクマードドライバレーは氷に覆われてはおらず、複数の場所では、すでに200万年も雨が降っていない。
ISSで行われた実験は、火星で以前、同じような生物が育っていた可能性があること、さらにはこのような環境の中でも、生命にとって必要な条件があることを示した。