テレビIRINN (The Islamic Republic of Iran News Network)は、ベラヤティ元外相の発言を次のように伝えた―
「モスクワ滞在中、ロシア政府高官との一連の会合が予定されている。会合では、安全保障の諸問題が話し合われるだろう。
イランとロシアは、地域及び国際舞台の状況に大きな影響を与える2つの国家として、平和を創造し、国際交流や地域協力にとって好ましい環境を形成する中で、建設的な役割を演ずることができる。
両国は、この地域でのテロリズムとの戦いにおいて、シリアと密接な協同行動をしながら、またシリアとイラクを含んだ4つの国家連合の中で、働いている。ロシアとイランは、地域協力分野における基本的なプレーヤーである。
モスクワでの交渉では、イランの上海協力機構加盟問題も話し合われる。イランの加盟を、ロシアも中国も歓迎している。今のところイランは、同機構のオブザーバー参加国だ。」
ベラヤティ氏は、イランの最も経験豊かな外交官の1人で、1981から1997年まで16年間、外務大臣を務めた。現在も、イランの最高指導者の顧問として、政界に大きな影響力を持っており、多くの対外政治路線の決定に携わっている。