ヨルダンのザータリ難民キャンプを訪れたハモンド外相は、次のように述べた-
「シリアにおけるロシアの空爆は、(シリアの)政権に生き残りの新たなチャンスを与えている。これは全ての人にとって悪いニュースだ。彼ら(ロシア人)は、シリア紛争が続く責任を負っている」。インディペンデント紙が報じた。
またハモンド外相は、「これは私にとって常に失望の源となっている。なぜなら私たちが行っていることは全てロシア人によって台無しにされているからだ」と語った。
現在ザータリ難民キャンプには、戦争から逃れてきた約8万人のシリア人がいる。
ハモンド外相は、さらに次のように語った-
「シリアでロシアの介入が始まってから、同キャンプからシリアへ帰ることを望んでいた可能性のある人々の計画は葬り去られた。ここからわずか数キロメートルのシリア南部などにおけるロシアの行動によって、難民の新たな流入が起こった」。
ロシアは2015年9月30日、シリア大統領の要請を受け、シリア領内の「IS(イスラム国)」に対するピンポイント攻撃を開始。
この間にロシア軍は数百回の空爆を行い、ISのテロリスト養成キャンプ、司令部、武器弾薬庫などを殲滅。ロシア航空宇宙軍の支援により、シリア軍は空からテロリストらへの活発な攻撃を続けている。