水差しに水を汲む聖人を描いた「聖アントニウスの誘惑」と題されたこの作品は、1500-1510年の間に描かれたもので、ボスの弟子の1人の作品だと考えられていたが、複数の国の専門家グループが5年間にわたり赤外線を使って調査したところ、この作品を描いたのはボス本人であるとの結論に達した。
専門家たちは、「絵画は20世紀に大きく修正されたものの、まだボスならではの手法を見て取ることができる」との声明を表した。
New work of Hieronymus Bosch discovered. 'The Temptation of St. Anthony' returns home to Den Bosch in 2 weeks time! pic.twitter.com/ejq0DaVSuH
— Visit Holland (@visitholland) 1 февраля 2016
さらに「聖アントニウスの誘惑」には、ボスの作品の特徴である不思議な生き物が描かれており、これもボスの作品であることを物語っているという。例えば、頭がキツネの生き物や、岸に上がろうとしているカエルなどが描かれている。
「聖アントニウスの誘惑」は、ボスの生まれ故郷オランダのスヘルトーヘンボス市にある北ブラバンド美術館で2月13日に開幕するボスの展覧会で展示される予定。