ロシア外務省全欧協力課のアンドレイ・ケリン課長はリアノーボスチ通信からのインタビューに対し、次のように語っている。
「ロシアについてNATOに宛てた発表を聞かされるのはすごくおかしな話だと思う。なぜならNATOの領空という概念は存在しないからだ。存在するのは各国ごとの主権の及ぶ領空だけだ。昨秋にトルコの代表らはこれは(「領空侵犯」を指す)NATOの問題ではなく、極めて二国間関係に限定された問題であり、こうした事件が起きたとしても、双方の規定のなかで調整されねばならないと語っていた。」
「この役割(あったとされる領空侵犯に絡んだ情勢の調整役を指す)をNATOが負った根拠は私には全く見えない。」
2015年11月24日、ロシア機スホイ24が、シリアで墜落した。ロシアのプーチン大統領は、ロシア機について、シリア上空でトルコのF-16戦闘機の「空対空」型ミサイルによって撃墜され、トルコとの国境から4キロのシリアで墜落したと発表した。プーチン大統領は、テロリストの共犯者たちによる「裏切り行為だ」と指摘した。
ロシア国防省の声明によると、パイロット1人は脱出して降りる最中に地上から攻撃されて死亡、またパイロットの救助作業を行っていたヘリコプター「ミル8」も攻撃され、作業に参加してした海兵隊員1人が死亡した。