カーター国防長官は、ワシントン経済クラブで講演し、「我々にはシリアにおける相互理解に関するメモランダムがあり、ロシアの軍人たちはこの点において非常にプロフェッショナルに行動している」と述べた。
なおカーター国防長官は、「ロシアの行動は恐らく、『イスラム国(IS、ダーイシュ)』との戦いではなく、(シリア大統領の)アサド氏を支援するためのものだ」との米国の立場について再び言及した。
ロシアは9月30日、シリアのアサド大統領の要請を受け、シリアで「ダーイシュ(IS、イスラム国)」や「アル=ヌスラ戦線」の拠点に対するピンポイント空爆を開始した。シリアでは米国率いる「対イスラム国有志連合」も攻撃を行っているが、同有志連合はシリア政府の同意を得ておらず、しかるべき権限を持っていない。
ロシアは有志連合と航空機の離陸情報を交換し合っているが、より緊密な調整は今のところ行われていない。