この論文は学会誌「生物学的精神医学」に掲載された。この実験には有志で226人の被験者が参加している。
コンピューター断層撮影の結果、「悪い人」の脳が「善人」に比べてかなり小さいことが判明。さらに「性格の悪い人」は脳内の灰白質もかなり小さいことがわかった。
これらの結果をもとに学者らが導き出した結論とは、脳が小さい人の「悪さ」は生まれつきのものであるため、悪人であるということに責任がないという。つまり悪人になるかならないかは躾が左右するのではなく、全ては生れもった性質に起因するというわけだ。
こうした理論については神経生理学者らの間からは異論も出されており、被験者のデータが極めて少ないため信憑性に乏しいとの見解が示されている。