ロシアのグルシコNATO大使は、次のように述べた―
「これは、自分達の必要性をアピールし、欧州に『鉄のカーテン』を再び作りだそうとする方針を正当化し、さらに軍事的潜在力の拡大とロシア国境への接近に向けた同盟諸国の努力を根拠づける目的で、NATOが行っている攻撃的プロパガンダ・キャンペーンの一環に過ぎない。
こうした『物言い』は、もう恒例のものとなっており、NATO理事会、あるいはNATO国防担当大臣会合前には、伝統的な事となった。
『ザーパド2013』について言えば、演習はNATOの専門家やオブザーバー立会いのもとに実施され、その目的は反テロ作戦の仕上げに向けられたものだった。
NATO事務総長の発言は、核問題を故意に先鋭化させようとの試みである。ロシアは、戦略攻撃兵器と並んで、非戦略核兵器を4分の3削減したし、それらを国内中央部の保管基地に集中させた。
またロシアには、NATOに対し、いわゆるNATOの『共同核ミッション』(nuclear sharing)の実践に関連して、完全に説得力のある要求がある。NATO自体が、核拡散防止条約の精神と文言に矛盾しているからだ。」