福島の原発事故が後押し、安全を模索してロシアの研究所が実験装置を開発

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モスクワ物理工学研究所が原発での大災害の条件下で核燃料がどういった動きをするかを探るミニチュア装置を開発した。こうした装置はより安全性の高い核燃料の開発に一助となるかもしれない。

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より安全性の高い核燃料の模索するきっかけとなったのは2011年の福島第1原発事故。当時、冷却システムの故障で熱を遮断するジルコニウム被膜管の温度が急上昇し、ジルコニウムと蒸気との反応が起こってさらなる温度の急上昇と被膜管の破壊が引き起こされてしまった。

モスクワ物理工学研究所は、ジルコニウム被膜管の性能を改善し、熱の上昇により強度の高いものに作り変えることで核燃料のオーバーヒートの問題が解決できないか探り始めた。このために事故の状況をスピーディーかつ安価に再現できる電子レンジサイズのミニチュア版装置が作られた。この装置を使った実験結果が原子炉の核反応ゾーンの構造に必要な新素材、要素を根拠づけ、その開発、導入の助けとなるのではないだろうか。

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