「今、特に西側で、BRICSでは数カ国で経済の動きが弱まり、もはや以前のBRICSの姿はないという声がわざと盛んにあげられている。だが、批判的なコメントが出るというのはBRICSがいかに重要で、国際関係に意義を持つストラクチャーであるかを示す最たる証拠だ。もしBRICSがそれだけのものでなければ、ただ単に話題にも上らず、その状態が批判の対象になることもなかったはずだ。」
リャブコフ外務次官は、こうした批判にはいつのながらの反ロシア派らのある種のコンプレックスが見え隠れすると指摘し、「『西側製』のマークが張られていないとすぐに疑いの眼で見られ、拒絶されてしまう。こういう批判を行う者のメンタリティーに潜む西側中心思想はあまりにもはっきりしているので、苦笑い以外、何ものも呼び起こさない。現在の多極化世界を適切に受けいれる気構えのある者たちはBRICSのような現象に普通に接するはずだ。」