モスクワ時間7時48分の段階で、日経平均株価(Nikkei 225)は、3,37%下がり15543,48ポイントになった。またオーストラリアのS&P/ASX 200も1,49%下がり4760,2ポイントとなった。なお香港、韓国の市場は、旧正月のお休みで、明日木曜日に再開される。一方中国の市場は、旧正月(春節)のため、今週いっぱい活動しない。
今週の投資家達の気分を決めているのは、世界経済安定化に対する懸念、とりわけ世界の銀行部門に関する不安感だ。特に市場参加者達は、ユーロ圏の銀行の状態を憂慮している。そうした事を背景に、アジアを含めた株式市場は、極めて波乱の多い展開が続き、その事が日本円を含めた、より確実な資産への需要増大をもたらしている。
このような状況の中で、日本円の対ドル・レートは、水曜日、円高が進み、2014年11月以来最高に近い114円台となった。円高は、日本の自動車産業など輸出産業の利益を圧迫し、そうした企業の株価に影響を与えている。