ロイターがEU消息筋に聞いたところでは、金曜の閣僚級会議でギリシャの反対があったが、それでも決定がとられた。ギリシャ政府は決められた期間内に境界管理を強化するべく、50の勧告を履行しなければならない。さもなければEU加盟国は2年間にわたりシェンゲンゾーン内部の境界管理を許可される。
EUの役人・外交官らは、「ギリシャ孤立を目指すのではない、現在一部諸国が短期間導入している内部境界の管理の実施に際して合法性を担保しようとしているのだ」と語っている。
昨年ギリシャには85万人の移民・難民が押し寄せた。多くがシェンゲンゾーンにおけるビザなし移動制を利用してドイツやスイスに向かうが、EU規則では、難民申請は到着国で行なうことになっている。現時点でドイツとオーストリア、オーストリアとハンガリーの国境が管理されている。