共同通信の報道では、日本政府の抗議は、北京の外交ルートを通じて、北朝鮮側に伝えられた。
一方、拉致被害者の家族らは、日本政府に対し、国際社会と協力しながら断固とした措置を取るよう求めている。
NHKは、娘のめぐみさん(行方不明時13歳)を拉致された母の横田早紀江さん(80)の言葉を伝えた。早紀江さんは、北朝鮮に対し「不誠実な態度にいらだちを感じる」と改めて怒りの声を上げたうえで、おおよそ次のように述べた―
「拉致されたすべての人が、生きて無事に帰ってこれたなら、それ以上望むことはない。それゆえ、日本政府は、世界中の人々を北朝鮮との対話に巻き込みながら、問題解決に真剣にアプローチし、賢明さを示してほしい」。
なお一連の政治家達は、北朝鮮の対応振りは、日本の制裁につりあうものではないとし「政治的問題と、日朝の複雑で困難な政治的関係に何の罪もない個人の悲劇といったデリケートな問題を同等に置くことはできない」と反発している。