フォアグラは珍味とされてはいるが、にも関わらず、しばしば批判の的になる。作成の過程で、肝臓を肥大させ、その油分を多くするために、鵞鳥や家鴨に無理矢理エサを食べさせるからだ。活動家らはこれを虐待と見なす。英国では製造が禁止されているが、フランスやベルギーなど、他のEU諸国からの輸入は禁じられていない。
シェフのマーク・ディクソン氏はテレグラフ紙の取材に、次のように答えている。
「これまでにもフォアグラをメニューに出したことがあるが、一度もこんな反応はなかった。我々は村暮らしなので、客も別段変わったこととは考えていなかった」
スタッフの身に危険が及ばぬようにと、ディクソン氏はメニュー変更を決めた。市民の多くはSNS上でパブを支持しているが、警察は念のため、当日の巡回を強化する方針だ。