ドイツ連邦憲法擁護庁職員がリクルートしたイスラム主義者イルファン・ペチ氏の供述をもとに捜査が行われている。元情報提供者は昨年夏に刊行された図書「ジハーディスト」の中で、重要なイスラム主義リーダーの一人に譲渡するために、後見人から500ユーロを受け取っていた、と記した。後見人はその資金が事実上、テロリストネットワーク「アルカイダ」のためのものであったことを熟知していたという。しかも後見人は連邦憲法擁護庁法務課職員の承認を得たうえで支払いを許可していたという。
ドイツ「緑の党」のハンス・クリスチアン・シュトリョーベレ議員は「個人や機関を省みずに」事態を入念に調査するよう検察に呼びかけている。テロ組織が連邦憲法擁護庁やその情報提供者を通じて、自らの活動にドイツの納税者から集めた資金を供与することは受け入れがたい、と同議員。