化学兵器禁止機関が実験室で調べた結果、マスタードガスを示す成分が検出された。消息筋は「2015年8月、エルビル市の南東で『ダーイシュ』と戦ったクルド人兵士35人に、化学兵器の作用と見られる兆候が現れた」と語っている。
化学兵器禁止機関はこれまでも、シリアでテロリストらがマスタードガスを使用した事実を確認している。
国際社会では化学兵器の製造源について深刻な憂慮が広がっている。専門家らは、テロリストらがマスタードガス製造技術をすでに入手し、製造を始めた恐れがあると指摘している。
化学兵器禁止機関の区分けではマスタードガスは最も危険度が高いカテゴリーに属す物質で、化学兵器の製造に使用される。マスタードガスは「熱いガス」の異名どおり、皮膚や目、気道に入ると深刻な火傷を起こす。