ギリシャ軍参謀本部の発表では、トルコ軍機は、アテネ飛行情報圏内(FIR Athens)で2度、飛行ルールを侵したほか、ギリシャの領空を22回にわたり侵犯した。特に、キオス島とサモス島の間、レスボス島とレムノス島の間で、領空侵犯がなされた。こうしたすべての違反行為に対し、ギリシャの戦闘機が緊急発進した。
これ以外にも、マスコミ報道によれば、先週ツィプラス(チプラス)首相がイランを訪問した事に関連して、ギリシャとトルコの間に新たな軋轢が生じたとの報道が入ってきている。ツィプラス首相は、7‐8両日、イランの首都テヘランを訪問したが、トルコ側が許可しなかったため、ツィプラス首相を乗せた航空機は飛行ルートを変更しなければならなかった。
ツィプラス首相は、しばしば、公式訪問のため軍用機を利用している。そのためトルコ側は「首相の乗った飛行機はギリシャ国防省に属しており、機内に乗っているのも軍人だ。それゆえトルコが非武装ゾーンとみなしているロードス島へ飛行する事は出来ない」と主張している。