昨年11月、米国の石油企業ウェザーフォード社の工場(バスラ近郊)から、ノートパソコン大の防護ケースに入っていた物質が紛失した。同社は、保管場所を所有してはいないため、責任は負えない、と発表している。イラク側によれば、放射性同位体元素イリジウム192が10グラム紛失した。
米国務省によれば、まだダーイシュ等のテロ組織はこの物質を手にしていない。
これ以前に米国・英国で大量のイリジウム192が紛失している。この物質はダーイシュによって、「放射能兵器」の製造に使われる恐れがある。通常の爆弾と放射性物質を併用したもので、一定の空間を放射能汚染するのに使われる。