この旅客列車は乗客を乗せない状態でランデンからルーヴェンに向かって走っていた。運転中、機関士はふと制御不能な状態に気づき、運転停止の判断を行なった。ところが機関士が運転室から出た瞬間、列車は独りでに走り始めてしまった。あわてた機関士は再び飛び乗ろうとしたが、間に合わず、車両は機関士を乗せないまま出て行ってしまった。
機関士がいち早く同僚に事の次第を伝えたおかげで、ノロノロ走行だった車両はティルレモンの駅に入った時点で、他の機関士が運転室に飛び乗り、無事停止。この作戦のために駅にいた乗客らは緊急避難を余儀なくされた。
ベルギー鉄道は現在、事件の原因を究明中。車両に乗り遅れてしまった機関士に何らかの処罰が行なわれたかどうかについては、明らかにされていない。