米国とメキシコとの国境に移民流入を防止する壁を築くというトランプ氏の発言にローマ法王フランシスコがコメントし、キリスト教徒らしくないと批判した。18日、米国のABCニューステレビが報じた。
トランプ氏の発言をどう思うかという記者団からの質問にフランシスコは突然厳しい口調で反応し、「橋をかけることなく、どう壁を作ろうかなどということだけを考えている人間はキリスト教徒ではありえない」と語った。
この発言はトランプ氏が行なったメキシコとの国境にさらに別の境界線を作るという発案をさしてのもの。トランプ氏のこの発言はジョージ・ブッシュ、マルコ・ルビオ氏など他の候補者の間にも批判を呼んだ。
トランプ氏支持者の中には多くのカトリック教徒がいることから、彼らがこのフランシスコの発言の後、トランプ氏への支持を取り下げる可能性もある。2月20日、戦略的に重要な州に数えられるサウス・カロライナでの党内投票があることから、現在の状況はトランプ氏に実際的なリスクを孕んでいる。