インディアン・ポイント原発は、「ハドソン川のチェルノブイリ」と呼ばれている。
原発はニューヨークからおよそ60キロに位置し、米最大の都市ニューヨークの電力消費量の約30パーセントを生産している。
複数の情報によると、原発周辺の土壌は、放射能汚染水の漏えいにより、許容限度の700倍以上の濃度のトリチウムで汚染されている。
インディアン・ポイント原発は、チェルノブイリ原発よりも10年古い。なおチェルノブイリ原発では、1986年に原子炉が爆発するまで緊急事態が起こったのは1度だけだったが、インディアン・ポイント原発では、最近10か月だけで9回も緊急事態が発生している。うち4回は原子炉の稼働が停止されるほど深刻なものだった。
一方で原子力産業と密接な関わりを持っている人々は、警告を顧みず、懸念はこじつけだと考えている。
インディアン・ポイント原発を保有するエンタジー社のパトリシア・カクリディス広報担当者は、RTのインタビューで、「(チェルノブイリ原発との)このような比較は適切ではない。住民の健康や安全に対する脅威は一切ない」と語った。