ワシントン・ポスト紙によると、男性は3年間にわたってエルドアン大統領がテレビに映るたびに自分の妻が同大統領に罵倒を浴びせるのを我慢してきたが、最終的に耐えられなくなり、妻を提訴した。
男性は、「私は妻に『私たちの大統領は善い人間で、トルコのためにたくさんの良いことをしてきたのに、なぜそんなことをするのか?』と尋ね、常に警告してきた」と語っている。
メディア報道によると、男性の妻は提訴されたことを知り、離婚届を提出した。
今回の訴えは、厳しい現実を反映している。エルドアン首相の権威主義を非難する人々による批判を背景に、トルコでは市民に対する提訴が殺到した。
その一つとして、ある医師に対する提訴がある。この医師は、大統領と映画ロード・オブ・ザ・リングに登場するゴクリを比較した画像をSNSに掲載したことに対して禁固刑が言い渡される可能性がある。
また大統領を批判したことへの影響は、ジャーナリストたちにも及んだ。1月末、エルドアン大統領を批判するトルコ野党指導者の発言を放送したとして、テレビ局CNNチュルクのニュース番組の編集責任者とプロデューサーに対する調査が始まった。
さらに2月には、フェイスブックで大統領に対して侮辱的な発言をしたとして、ジャーナリストのヒリャル・カラファト氏が禁錮3年を言い渡された。