「先日、ロシアとの間で他の大多数の産油国の支持を得て、1月平均の数値で石油採掘量を凍結するという合意は市場のパワーバランスをすぐに変えるものではない。だがサウジの威力という神話は崩壊した。」
バトラー氏は、長期予測で最も重要なのは石油市場におけるパワーバランスの変化と指摘し、サウジはシェールオイルのメーカーを市場から追い出すことに失敗し、これによる産業全体への打撃は大きかったにもかかわらず、企業は出費の縮小ができず、2年も苦しい時間を費やしたと書いている。
「サウジのアルナイミ石油相にとっては路線を変えることは侮辱的だった。パワーバランスは変わった。だがこの状況が終わって、誰が勝利者となるかはまだ最後までわからない。」