海上保安庁によれば、24日、最新型の大型巡視船「いぜな」と「あぐに」が就役した。両巡視船とも、総トン数約1500トン。20ミリ機関砲や遠隔放水銃などを装備している。これにより東シナ海の尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺海域の警備にあたる海上保安庁第11管区海上保安本部(那覇市)の定員が大型巡視船とヘリ搭載型巡視船計14隻相当の陣容となり、小笠原諸島周辺海域を所管する第3管区を抜き、全国最大規模となった。
東シナ海での海上保安のための陣容には、沖縄県の那覇港に基地を置く、2隻のヘリコプター搭載型巡視船が含まれている他、12隻の巡視船が、中国側が日本により不法に占領された自国の領土であると主張する無人島、尖閣(中国名;ジャオユイダオ)諸島に近い、石垣島の石垣港に係留されている。
今回の「いぜな」と「あぐに」の就役により「尖閣警備専従部隊」が完成し、大型巡視船とヘリ搭載型巡視船計14隻相当の陣容で、東シナ海の治安維持の任務にあたる。