新しい基本シナリオによれば、ブレント原油及びWTI原油の平均価格は、1バレル=35ドルとの事だ。またフィッチは、2016年のガス平均価格も、1000立方フィート当たり2,25ドルまで下げた。先にフィッチは、原油の平均価格を1バレル=45ドル、ガスの平均価格を1000立方フィート=2,50ドルと予想していた。予想価格が下がったのは、今年、価格が戻る事は恐らくないだろうとのフィッチの見方が反映している。
フィッチの報告書の中では、次のように述べられている-
「価格低下の原因は、暖冬によりストックが増加した事、1月期のOPEC諸国の生産が予想を超えた事、世界の経済成長が今年、我々が予想していたよりはるかに低いものになるとの事実がますます明らかになって来た事など、一連の要素が組み合わさった事による。」