大臣の声明は、ブリュッセルにおける欧州移民問題の会議を前に出されたもの。同会議にギリシャは招かれていない。
「会議の参加者の多くは、ギリシャにおける人道危機に対処する方法を討議するだろう。しかし危機は彼らが作り出そうとしているのだ。ギリシャは欧州のレバノンになどならない。たとえそれが主にEUの資金で行われる場合でもだ」と大臣。シリアの内戦を逃れた百万人以上の難民が押し寄せたレバノンを例に挙げた。
2月26日、オーストリアのライトナー内相が移民危機を討議するべくアテネを訪問しようとしたところ、ギリシャはこれを断った。
ギリシャはエーゲ海経由でEUを目指す移民たちにとって、玄関口となる。
EUの国境管理機関フロンテックスによると、2015年、EUには180万人の移民が押し寄せており、欧州委員会はこれを第二次世界大戦以来最大の移民危機であるとしている。